80m用バーチカル・アンテナ スタート!
昨シーズンの75/80m用2エレ・フェーズドアレー・アンテナは2月に総括したように残念ながら良い結果は得られませんでした。一足飛びに2エレへの挑戦は甘かったと反省しております。 しかしながらLOW-BANDとバーチカル・アンテナは切り離せません。 今シーズンのリベンジを目指します!
「バーチカル=飛ばないアンテナ」 と書かれている方もいらっしゃいますが、それはある意味正解かもしれません。 ダイポールはある程度の高さに上げれば一定の成果が得られるのですが、バーチカルは簡単に「よく聞こえ、飛ぶ」アンテナの設置はできないようです。 このアンテナにはアース側があります。 「エレメントの半分がイメージとして地中に出来る」とアンテナの本には書いてあります、このベクトル表示に戸惑わせられているのではなかと考えました。 低輻射角をもちDX向きといわれるこのアンテナ、
「疑問点も沢山あり簡単には飛ばないアンテナ」と言えますが問題点を一つ一つ解決していけば「夢のアンテナ」となると信じております。
今シーズンはバーチカル・アンテナを再勉強するために下記のようなアンテナで実験しようと思い設置を開始しました。
1. 80m CW用 ワイヤー・バーチカル・アンテナ
TOWERから引き下したワイヤー。
2. エレベーテッド・ラジアル
接地は一旦棚上げして、バーチカル(ラジエーター)にエレベーテッド・ラジアルを加えたグランドプレーン・アンテナになります。
昨シーズンの調整で戸惑ったのはSWRと共振周波数調整でした。 ラジアルの共振をしっかり把握してないと「SWRだけに視点」を持って調整すると給電点が電圧最低、電流最大になりません。当然同軸もアンテナの一部と化し給電点とRIGでのSWRの表示に違いが出て本来の性能を失っていたと思われます。 今回は思考の混乱を避けるために大地への接地(アース)は外して下記のようにいたしました。
ラジアルの設置
最初に2本のラジアルを地上高2mから4m程度に張ります。
このワイヤーは長さを厳密に合せ、調整する際には同じ寸法にします。
そしてDPアンテナを調整する要領で3.505MHzでSWRが1になる様にサイズを調整します。
そして、各々ラジアルの対地間静電容量を計測、接地とアジアルで共振周波数を計測し同じインピーダンスを持ったラジアルを製作しました。
この作業でアース側のインピーダンス(?)が最低に下がったポイントに給電することができます。 等価回路で見るとRg「接地抵抗がゼロに近い状態」と判断します。
さあ! 思いどうりに行くかわからない「憂鬱」が始まったのかもしれません。
又、良い結果は出ないかもしれませんが夢のアンテナに向けて楽しみが始まりました。
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コメント
別件ですみませんが、FMとうみの試験放送でオールディーズを楽しんでいたのですが、突然昨日から停波しています。正式開局を前に、いったいどうしたのでしょうか?
投稿: TIS | 2010年9月30日 (木) 23時13分
TISさん、どうも!
FMとうみ ですがなんとなく弱いです。
へたをするとFM佐久平のほうが強い場所があるし
音質がFMとは思えないほど高音がヒズミっぽいし
東御市内を車で移動中聞くと「バサッ バサッ」と切れる、本当に20W POWER 出てるのかネ!
投稿: JAφCRI | 2010年9月30日 (木) 23時27分
昨日はアドバイス有り難うございました。
面白そうな実験を始めましたね。
吸い込みが良いだけならダミーロードが一番ってことに
なりかねませんからね。
がんばってくだされ。
投稿: MHE | 2010年10月 2日 (土) 08時40分
MHEさん、こんにちは!
バーチカルは簡単ですが動作させるのが難しいです。 お暇になったらお出かけください。
それでは!
投稿: JAφCRI | 2010年10月 2日 (土) 09時01分
とりあえず日時変化の少ない良好なパイロット(FM放送など)が有る短い波長で理論を検証してから実際の運用周波数に移行するのも一つの手だとは思いますが?
投稿: MHE | 2010年10月 2日 (土) 22時54分
JA6ARJ 和田守 です。
CQ誌 別冊CQham radio 14 について。
2分岐と位相は、2ポール・HYBを使用すれば
SWR 1.5の範囲が、3.500~3.800MHz 以内に
収まると思います。
再度、実験されてはいかがでっしょうか?
投稿: 和田守 功 | 2010年11月26日 (金) 19時09分
こんにちは! コメントありがとうございます。
記事を拝見し、コアを注文中です。
ぜひご指導をお願いいたします。
投稿: JAφCRI | 2010年11月26日 (金) 22時05分
4SQ・ANTは、いまいち利用されていません。その第一の原因は、整合がうまくいかない点だと思います。
4ポート・HYBを使用すれば、問題は解決できます。
4ポート・HYBで実験してください。
de JJA6ARJ 和田守
投稿: 和田守 功 | 2011年10月 9日 (日) 02時47分
JA6ARJ 和田守 です。
4SQ ANT の「SWR 調整」は、簡単に行えます。給電に、
クワッド・レチャハイブリット ではなく、私の25年間の実験の結論は、
[4分岐ハイブリット方式],,これで簡単になります。
九州では、「ARJ 方式」で、DXを している方がいます。
詳しい資料があります。それは、
「電子版ファイブナイン」
2012-02~2012-06 2012-10 で、かなり詳しく説明してあります。
海外では、私の整合方法を知らないとおもいます。
*整合は簡単です*
投稿: JA6ARJ 和田守 功 | 2015年11月23日 (月) 23時30分