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2009年11月 8日 (日)

フェーズド・アレーの憂鬱(Ⅳ)

フェーズド・アレーから切り離してP1010165 P1010169 バーチカル単体のラジアルのテストをしました。
120本のラジアルが良いとか、エレベーテッド・ラジアルが良いとか諸説があり、良くわかりません。
そこでラジエーターは同じで4個のリレーでラジアルとアースを選べるようにテストをしました。
1.  5mH 19m長エレベーテッドラジアル 東方向
2.  隣の川の上に張った 19m長 ラジアル北方向
3.  隣の川の上に張った 19m長 ラジアル西方向
4. Tower と接続された、全長200m程のアースマットから引き上げ40cm程リードをだしたアース。

4個のラジアル・アースをAQCさんととQSOするEUの信号を1時間にわたり聞きながら、テストしました。DX局の信号に合わせて様々切り替えました。各々リレーを付けたのでアースのみから、ラジアル1本から最高は3本ラジアル+アースまでテストしましたが結果にあまり変化がないようです。
このテストでラジアルは最低1本でも充分と判断しました。

ラジアル&アースに考えを集中すると良いアンテナはできないと考えます。

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コメント

せっかく愛読者みなさんがこの実験に期待を寄せていたのに
これでは、がっかりですよ。

もっときっちりと行い、必ず、違いが無いと言うのなら
その根拠となるものを数値で示すことです。

たった1回の実験で結果を書かれていますが、
結論は、そのようなことではわかりません。

複数の対象を同時にテストする方法が良くありません。

昔の話ですが、学校授業で、アンテナの特性を測定する実験がありました。
試験アンテナは、普通のダイポールです。
グループがいくつかに分かれて、測定していたのですが、
どの組もみんな測定値がバラバラでした。
実験室で行う場合と違い、フィールド(屋外)で行うものは、周りの影響が大きいのです。
これを補正できる工夫が必要です。


まず、対象は、1つでこれと基準のものだけの比較測定します。
但し、何度も言うように空間波では、毎日条件が異なります。
同じ、EUからの伝搬であっても、入射角は、日々異なります。
数値根拠はありませんが、パスが良い強力な信号程
入射角が高くなっているようです。

従って、入射(打上)角の高いDPの方が良好となります。
逆にパスが悪いカスカス信号は、得てして低角度です。
この時、送受信できると優位なのが垂直型の特長です。

ですから、正しい比較実験をできません。


お勧めは、基準電波を自宅から微弱電波で連続送信して
実験は、それが見通しできるところの何も付近にないところ
例えば、海の浜、川の堤防、または、何もない田畑の真ん中
で実験をする方法です。

この場所に、測定比較したいアンテナとアースを用意するのです。
但し、アースは、お互い影響し合いますから
これにも注意が必要です。

(地面を経由して密結合するのでリレーで離しても意味がない。)

つまり、完全に撤去してから、次のものを設置します。


レベル計など持ち込めないと思うので、RF-ATTを利用して下さい。
0-20dBまで 1dB単位で絞れると良いでしょう。
受信レベルは、Sメータですが、これはS9付近で一定となるよう
先のATTで調整します。

このATT数値差が、受信電界強度の差です。

(あくまで、相対値であることに注意)

しかし、これで、アンテナの差は実験できます。


離れる距離は、そんなに要りません。
5波長もあれば、十分です。

80mでは、大変なので、その1/4モデルの
14MHzでの実験が簡単だと思います。


なお、HPでも注意しているように
3電極法で測定するアース抵抗は、
1MHzクラスの高周波には適用できません。

アース性能の良否は、アンテナ給電インピーダンスの下がり方で
補正をかけます。

もしも、受信測定が現場では困難な時は、
受信測定を自宅で行い。
送信側を現場としても同じことです。

アンテナには、可逆の定理があります。


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ところで、少し前に2本のアンテナの根元で
50Ωに整合する回路を入れての実験をされていましたが

その結果は、どうだったのでしょうか?
これは、私も机上設計段階で検討したことがあるので
大変興味があるところです。

2本のアンテナに入れたL又はCは、どちらも同じものを
入れたのでしょうか?

それとも個々に50Ωになるように違った値となったのでしょうか?

具体的に各アンテナへ挿入した回路を説明いただけたら
うれしく思います。

たぶん、位相給電を計画されている方は、これが知りたいと思います。


投稿: kuro | 2009年11月 9日 (月) 08時42分

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