本年度 匠の時計修理士3級講習会 が始まりました。
松本市の松本技術専門校で匠の時計修理士3級講習会が開始されました。私が所属する長野県時計宝飾眼鏡商業協同組合 の匠の資格者4人がその講師を勤めます。
私も指名を受け10回の講習の内の3回の講師を勤めることになりました。参加される皆さん全員が合格しますように私も一から勉強しながらこの任にあたりたいと思います。
時計修理士国家検定は当初は機械式時計で検定を行いましたが、昭和39年の諏訪セイコー(現セイコーエプソン)のクオーツ腕時計の発明により、数年後の時計マーケットは機械式からクオーツに大きくシフトした。クオーツ時計の時代となり、技能検定の実技試験にはクオーツ腕時計が使用され、現在に至ります。
現在ご承知のように人気の高級時計は殆ど機械式時計なのです。機械式を修理できる技能の伝承が20年以上も途切れてしまいました。 正にこの時が技術伝承の好機と当組合の皆さんが捉え、2004年に匠の時計修理士が、長野県の資格認定制度第1号となり、東洋のスイスと言われた県内の時計製造メーカー セイコーエプソン シチズン平和時計 ミヨタ の3社の強力なバツクアップで始まりました。 そして3年間で1・2・3級あわせて39名の匠の時計修理士を輩出し活躍しております。又昨年は盛岡セイコー工業(メカGSの製造元)が中心になりまして、岩手機械式時計士技能評価がスタートいたしました。本年も2年目の試験が行われることが発表になっております。
昭和30年代はCMWという時計修理の資格もあり、800人もの資格者を輩出し、そのご開始された技能士国家検定と合わせて日本の時計修理を支えてきました。CMWの試験の復活も大いに期待したいところです。
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